咬み合わせとは
テレビや雑誌などのマスコミなどにも時々取り上げられる「顎関節症」や「噛み合わせの不安定」など、
噛み合わせについて悩まれる方々が年々増加しております。
噛み合わせが不安定なまま放置しておくと、
耳鳴り・肩こり・聴力の低下・目の奥が痛む、などの不定愁訴などと呼ばれる様々な身体症状を引き起こすことがあります。
本来の噛み合わせとは、ものを食べたりして噛む事により、次第に歯が磨り減り、
ひとりひとりの顎や顎の骨の形に合った独自の噛み合わせが出来上がります。
しかし、日本人の食生活や生活習慣の変化によって、正しい噛み合わせが作り出せなくなりました。
そのため、不正咬合(悪い噛み合わせ)といわれる状態になってしまうことがあります。
理想的なかみ合わせとは?
- しっかり咬むことができる
- 左右の歯がずれていない、しっくりしている
- 八重歯などのでこぼこや、ねじれた歯がない
- 上の歯が下の歯を軽く覆っている(前歯で2~3mm)
- 出っ歯や受け口がない
- 開咬がない(奥歯を咬んだ時、上と下の前歯が開いてしまう)
- 笑った時に歯肉が見えすぎない
- 歯ぐきが腫れていない
- むし歯がない
咬み合わせの治療とは?
患者様の体の状態や、噛み合わせの状態、問題となっている症状をきちんと把握してから治療をすすめることが大切です。
そして、痛みなどがある場合には、痛みを取り除くことから始めます。
痛みを取り除くにはマウスピース(スプリント)や薬物療法を施しますが、
一時的な痛みを取り除くことはできても根本的な原因を取り除くことは困難です。
痛いなどの急性症状が無くなってきたら、噛み合わせに関して精密に検査をしていきます。検査結果から治療の方法が選択されます。
治療方法としては、矯正治療を行ったり補綴(ほてつ:差し歯や入れ歯)を入れたりします。
患者さん自身が気になる症状をお持ちの場合は、本格的な噛み合わせの治療をする必要性があることが多くなります。